燃え尽き症候群なのかな?看護師もセルフチェックで発見&対策!

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落ち込む様子を表した人形
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「燃え尽き症候群」という言葉をご存じですか?

  • なんだか仕事に集中できない…
  • ささいなことでイライラしてしまう…
  • 前は楽しかったことも、なんだか楽しくない…

もし、思いあたることがあったら。
それは心が「ちょっと疲れたよー」と送っているサイン、「燃え尽き症候群」の一歩手前かもしれません。

私も看護師だったころ、特にコロナ禍のときの厳しい勤務で、まさに燃え尽きる寸前までいってしまった経験があります。

この「燃え尽き」はまじめで責任感が強い人ほど、陥りやすいと言われています。
無理をかさねてしまうと、心だけじゃなく、体にも深刻な影響が出てしまうことも…。

この記事では、燃え尽き症候群に早めに気づくための「セルフチェック」と、そうなる前、あるいはなってしまったときの「対策」について、分かりやすくお伝えしますね。

では「燃え尽き症候群」とは、いったいどういう状態なのでしょうか?

かんたんに言うと、「仕事や活動にものすごく一生懸命がんばっていた人が、心も体も疲れきってしまって、やる気を失ってしまう状態」のことです。
ひどくなると、日常生活や社会生活を送るのが、むずかしくなってしまうこともあります。

国の情報サイト(厚生労働省の「こころのみみ」)でも、働きすぎやストレスによる心と体の不調について、注意が呼びかけられています。

  • いつもぐったりと疲れている感じがする
  • 集中力が続かない、仕事でうっかりミスが増えた
  • 理由もなくイライラしたり、不安な気持ちになったりする
  • 寝つきが悪い、夜中に目が覚める、眠りが浅い
  • 前は好きだった趣味や、楽しみにしていたことが楽しめない
  • 仕事に対するやる気や情熱が、まったくわいてこない
  • 人と話したり、関わったりするのがおっくうに感じる

あなたの今の状態を、チェックしてみましょう。
以下の項目で、当てはまるものはいくつありますか?

  1. □ 仕事で「やりきった!」という達成感を感じることが減った
  2. □ 以前は楽しんでやれていたことが、今は「つらい」「面倒だ」と感じる
  3. □ いつも疲れている感じがして、休んでもなかなか疲れがとれない
  4. □ 集中力が続かず、仕事でミスをすることが増えた
  5. □ ちょっとしたことでイライラしたり、カッとなったりすることが増えた
  6. □ 寝つきが悪くなった、眠りが浅くなった、または睡眠時間が短くなった
  7. □ 趣味や好きなことに対して、まったく興味や関心がなくなった
  8. □ まわりの人(家族、友人、同僚など)とのコミュニケーションをとるのが面倒に感じる
  9. □ 将来のことを考えると、なぜか暗い気持ちになったり、悲観的になったりすることが増えた
  10. □ 原因がよくわからない体調不良(頭痛、肩こり、胃の痛みなど)が続いている

(※このチェックリストは、専門家の意見などを参考に作成したものですが、あくまで自己診断の目安です。
正確な診断のためには、必ず専門医に相談してくださいね。)

私の場合は

ちなみに、私が燃え尽きかけていたときは、
「慢性的な疲労感」
「集中力・注意力の低下」
「イライラ・不安感」
「趣味や好きなことへの興味喪失」
「仕事への意欲低下」 といった症状がありました。

上のチェックリストでも、7つも当てはまっていました…。
幸いなことに、将来のことについてはまだ前向きに考える気力が残っていて、それが当時の職場環境から離れる決断につながりました。

症状の出方や程度は、本当に人それぞれですし、時期によっても波があると思います。

一般的に、以下のような特徴を持つ人は、燃え尽き症候群になりやすい、と言われています。
あなたはどうでしょうか?

  • 何事も完璧にこなさないと気が済まない(完璧主義)
  • 責任感が、人一倍強い
  • とても真面目で、きちょうめんな性格
  • 常に高い目標をかかげている
  • 自分のことよりも、他人を優先しがち(自己犠牲心が強い)
  • 人に頼ったり、助けを求めたりするのが苦手

もし、セルフチェックをして「もしかしたら、私、燃え尽きかけてるかも…」と感じたら、それはがんばりすぎている自分に気づいてあげられたということです。
大きな一歩です。
そして、できることから対策を始めてみましょう。

  • まずは、しっかり休む! 睡眠時間をきちんと確保しましょう。意識して、ボーっとしたり、リラックスしたりする時間を作ることも大切です。
  • ストレスを上手に発散する あなたに合ったストレス解消法を見つけましょう。趣味に没頭する、軽い運動をする、ゆっくりお風呂に入る、好きな音楽を聴く、自然にふれる…なんでもOKです。
  • 考え方を、ちょっと変えてみる 「100点満点じゃなきゃダメ!」という完璧主義を、少しゆるめてみませんか? 「まあ、60点くらいでも、いっか!」と思えるようになると、心がぐっと楽になりますよ。
  • ひとりで抱えこまないで、誰かに話す つらい気持ちや、しんどい状況を、ひとりで抱えこまないでください。信頼できる家族や友人、同僚などに、話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になることがあります。
  • つらいときは、専門家を頼る セルフケアをしても、なかなか症状が良くならない、気分が晴れない…。そんなときは、決して無理をせず、心療内科や精神科、カウンセリングなど、専門家のサポートを受けることを考えてみてください。プロの力を借りるのは、決して恥ずかしいことではありません。

燃え尽き症候群は、けっして特別な誰かだけがなるものではありません。
一生懸命がんばっている人なら、誰にでも起こりうる、とても身近な問題です。

「私くらい、大丈夫」
「もっと大変な人もいるんだから」
そんな風に、自分の心や体のサインを見過ごさないでくださいね。
無理な状態が長く続けば、どんなに強い人でも、いつかは限界がきてしまいます。
私たちは、自分が思っているほど、万能でもなければ、強くもないのかもしれません。

大切なのは、「あれ? ちょっとおかしいな」と早めに気づいて、適切な対策をとること。
それが、あなたの心と体の健康を守るための一番の方法です。

もし、この記事を読んで、「もしかして、私のことかも…」と感じた方がいたら、どうか、これ以上無理をしないでください。
まずはがんばっている自分を認めて、ゆっくりと休息をとり、自分自身を大切にいたわってあげてくださいね。

免責事項

本記事は、燃え尽き症候群に関する一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断や治療に代わるものではありません。セルフチェックはあくまで目安であり、正確な診断を行うものではありません。心身の不調を感じる場合は、専門家にご相談ください。本記事の内容に基づいて行動される場合は、ご自身の責任において行ってください。

この記事を書いた人

40代元看護師のアバター 40代元看護師 生成AI/Webマーケター/Webデザイナー/看護師/メンタル心理カウンセラー/上級心理カウンセラー

40代でキャリアチェンジをした元看護師(職歴約19年間)
生成AI/Webマーケティング/Webデザイン
現在は愛犬とのゆっくりした生活を最重視しています。

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